低換気症候群(ていかんきしょうこうぐん)の原因

低換気症候群(ていかんきしょうこうぐん)の原因

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低換気症候群(ていかんきしょうこうぐん)の原因

血液中にある炭酸ガスが呼気で排出できないため、体内で過剰になり発病します。
男性の30歳以上に多くみられます。

高二酸化炭素状態もしくは低酸素状態が起き始めると、
化学受容器(肺に分布する)が血中の酸素・二酸化炭素の濃度を感知します。
そして脳の呼吸中枢に信号を送ることによって、換気を促す機能が備わっているのです。
このような呼吸反射は自律神経系が担っています。

覚醒時には、この呼吸機能が保持されていますが、睡眠時にはこの機能が麻痺しており、肺胞レベルでのガス交換(酸素・二酸化炭素)が行われないため呼吸不全となります。
発症の背景には遺伝子レベルでの異常があり、中枢神経の自律神経細胞の発生に関与する転写因子遺伝子に変異があることも判明されています。

多くは、脳炎・ポリオ・慢性閉塞肺疾患・気管狭窄などが原因となり呼吸に異常が生じます。

呼吸器の基礎知識

呼吸を行う為に必要な臓器、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する器官です。


呼吸器は外気と直接つながりがあり、鼻から肺までの器官。 大きく3つに分けわれ、気道・肺・胸郭(きょうかく)から構成されています。


気道は、鼻から、口、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、のどまでの上気道と、 のどから下へ向かう気管が肺の中で枝分かれし終末細気管支(しゅうまつさいきかんし)になるまでの下気道の2つに分かれます。


肺は、左右1つずつ。右側は、上葉・中葉・下葉に分かれ、左側は、上葉・下葉の2つのみになります。 肺の中は、空気の通り道となっている管状構造をした気道(気管支)と、 酸素の取り込みや二酸化炭素の排出をおこなう肺胞、さらに多くの血管で占められています。

左右の肺は、心臓と2本ずつの血管でそれぞれ結ばれており、それらは右肺動脈と右肺静脈・左肺動脈と左肺静脈といいます。


胸郭は、肺を保護、及び、収納する為の骨格。脊柱・肋骨・胸骨・肋間筋・胸膜などから構成されています。

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