食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の原因

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の原因

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食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の原因

多くは肝硬変に起因します。

食道静脈瘤を引き起こす門脈圧亢進症は、静脈が閉塞した部位により、肝外門脈閉塞、肝内肝静脈閉塞、肝内門脈閉塞、肝外肝静脈閉塞の四つのタイプに分かれます。

肝内門脈閉塞は、原因不明で40歳前後の女性に多くみられる突発性門脈圧亢進症(バンチ症候群)や、日本住血吸虫という寄生虫が門脈に住み付き肝障害を引き起こす日本住血吸虫症、全身の臓器に硬いしこりのような腫れができるサルコイドーシスという原因不明の病気などがあげられています。

なお、食道静脈瘤は、肝硬変によった門脈圧亢進症に起因するケースがほとんどです。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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食道の構造と働き

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