胃憩室(いけいしつ)の原因

胃憩室(いけいしつ)の原因

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胃憩室(いけいしつ)の原因

胃憩室の好発部位は、噴門部後壁(ふんもんぶこうへき)(75〜80%)と幽門前庭部(ゆうもんぜんていぶ)(15〜18%)です。

噴門部では先天的なものが多く、幽門部には後天的なものが多くみられます。

噴門部は、胃の筋層が薄く解剖学的に弱いうえに圧力がかかりやすい部位なので、胃憩室が発生しやすいようです。

幽門部は、胆嚢(たんのう)や膵臓(すいぞう)などの周囲の臓器の炎症や癒着による牽引(けんいん)、迷入膵(めいにゅうすい)(異所性に発生して膵臓に似た組織)の陥凹(かんおう)などによって胃憩室が発生します。

多くが腸管外に突出した管腔外型十二指腸憩室ですが、まれに十二指腸腔内に袋状に下垂する先天性の管腔内型十二指腸憩室があります。

胃の構造と働きとは?

胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。

食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。


全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。

なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。

中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。

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