呼吸不全とは?

呼吸不全とは?

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呼吸不全とは?

さまざまな疾患の結果として呼吸器能の低下が起き、酸素を臓器に十分に送れなくなった状態をいいます。
呼吸不全とは、原因になった病名とともに使う状態名なのです。
治療は、まず原因となった疾患の治療を行います。
次に呼吸不全に対しての酸素投与、人工呼吸器、補液管理などです。

呼吸不全においては、動脈血内の酸素分圧、二酸化炭素分圧が異常で、
そのために生体が正常な機能を原因のいかんを問わず発揮できなくなってしまった状態なのです。

呼吸不全を具体的な数値で表すと、酸素投与が行われていない状態で動脈血酸素分圧が60torr以下になることです。これが呼吸器系の機能障害となります。

これは急性と慢性に分けられ、1カ月以上続く呼吸不全の状態は慢性呼吸不全といいます。
つまり呼吸不全とは、ガス交換・換気がうまくいかず、血液のなかの酸素が足りなくなった状態をいうのです。

torrとは・・血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の量を表す単位。
        基準値は年齢によって異なりますが、酸素は80〜100torr程度、二酸化炭素は40torr程度です。
        全身の細胞が十分に活動するために必要である酸素は、60torr以上とされています。

呼吸器の基礎知識

呼吸を行う為に必要な臓器、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する器官です。


呼吸器は外気と直接つながりがあり、鼻から肺までの器官。 大きく3つに分けわれ、気道・肺・胸郭(きょうかく)から構成されています。


気道は、鼻から、口、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、のどまでの上気道と、 のどから下へ向かう気管が肺の中で枝分かれし終末細気管支(しゅうまつさいきかんし)になるまでの下気道の2つに分かれます。


肺は、左右1つずつ。右側は、上葉・中葉・下葉に分かれ、左側は、上葉・下葉の2つのみになります。 肺の中は、空気の通り道となっている管状構造をした気道(気管支)と、 酸素の取り込みや二酸化炭素の排出をおこなう肺胞、さらに多くの血管で占められています。

左右の肺は、心臓と2本ずつの血管でそれぞれ結ばれており、それらは右肺動脈と右肺静脈・左肺動脈と左肺静脈といいます。


胸郭は、肺を保護、及び、収納する為の骨格。脊柱・肋骨・胸骨・肋間筋・胸膜などから構成されています。

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