食道炎の原因

食道炎の原因

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食道炎の原因

食道炎とは、食道の粘膜が炎症をおこし、肉眼的にびらんや潰瘍が見られるもののことをいいます。

この病気の原因としては、以下のようなものがあります。

感染症が原因となる場合には、カンジタなどの真菌(カビの一種)、結核などの細菌、梅毒、ヘルペス、サイトメガロウイルスなどがあります。

逆流性食道炎においては、下部食道括約筋(かつやくきん)の低下による胃酸、胆汁、膵液の逆流が原因となります。

その他、クローン病、ベーチット病、進行性汎発性強皮症(はんぱつせいきょうひしょう)などの、他の病気に起因する発生なども考えられます。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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