膿胸(のうきょう)の原因

膿胸(のうきょう)の原因

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膿胸(のうきょう)の原因

胸膜(きょうまく)が感染によって炎症を起こし、胸膜内に膿状の液体(うみ)がたまって胸水がにごった状態をいいます。

細菌性肺炎、胸腔内手術後に続いて起こるのが特色で、胸膜炎のときにもおこります。


これは、急性膿胸(3カ月未満)、慢性膿胸(3カ月以上)に区別されます。
また、菌の種類によって結核性、化膿性、真菌性膿胸にも区別されるのです。

細菌として最も多い原因となるのはブドウ球菌、他には肺炎球菌、クレブシエラ、グラム陰性桿菌(いんせいかんきん)などがあります。
まれに膿胸から悪性Bリンパ腫が発症することもあります。

現在では、抗生物質の進歩により、膿胸まで進展する頻度は減少しています。

しかし、防御機構の低下している高齢者の場合では、なお重要な病気となっています。


細菌性肺炎においては、膿胸まで進展することは非常に少ないのが実情です。

呼吸器の基礎知識

呼吸を行う為に必要な臓器、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する器官です。


呼吸器は外気と直接つながりがあり、鼻から肺までの器官。 大きく3つに分けわれ、気道・肺・胸郭(きょうかく)から構成されています。


気道は、鼻から、口、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、のどまでの上気道と、 のどから下へ向かう気管が肺の中で枝分かれし終末細気管支(しゅうまつさいきかんし)になるまでの下気道の2つに分かれます。


肺は、左右1つずつ。右側は、上葉・中葉・下葉に分かれ、左側は、上葉・下葉の2つのみになります。 肺の中は、空気の通り道となっている管状構造をした気道(気管支)と、 酸素の取り込みや二酸化炭素の排出をおこなう肺胞、さらに多くの血管で占められています。

左右の肺は、心臓と2本ずつの血管でそれぞれ結ばれており、それらは右肺動脈と右肺静脈・左肺動脈と左肺静脈といいます。


胸郭は、肺を保護、及び、収納する為の骨格。脊柱・肋骨・胸骨・肋間筋・胸膜などから構成されています。

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食道の構造と働き

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