食道神経症の原因

食道神経症の原因

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食道神経症の原因

食道神経症とは、常に食道の異和感や存在感、あるいは胸痛などを訴え、何か食道に病気があるのではないかという不安を主な特徴とする心理状態をいいます。

詳しく調べても、がんはもちろん炎症も、けいれんもない正常な食道なのに、いろいろな症状を訴える場合につけられた病名ですが、現在では診断技術が普及しているため、ほとんど使用されていない名称です。

患者さんが不安をもつ食道由来の胸痛の一般的な原因としては、胃食道逆流によるものが多くみられます。

そのほかには、食道知覚過敏、食道運動機能異常、精神疾患との関連がありますが、これらが単独で存在するよりも相互関係で成り立つことが多いようです。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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