食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうヘルニア)の原因

食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうヘルニア)の原因

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食道裂孔ヘルニア(しょくどうれっこうヘルニア)の原因

この病気の原因は、生まれつき食道裂孔が緩く胃が脱出している先天性の食道裂孔ヘルニアの症例もあります。

また、高齢になるにつれて体の組織が緩むとともに食道裂孔も緩んで食道裂孔ヘルニアとなる人もいます。

背中の曲っている(亀背)人が食道裂孔ヘルニアを合併していることは、まれではありません。

そのほかでは、喘息(ぜんそく)や慢性気管支炎などの慢性の咳嗽性(がいそうせい)疾患のある人は、腹圧が上昇するため食道裂孔ヘルニアになりやすくなります。

また、肥満の人も腹圧上昇によった食道裂孔ヘルニアが現れやすいといわれています。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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