マロリー・ワイズ症候群の症状

マロリー・ワイズ症候群の症状

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マロリー・ワイズ症候群の症状

この病気の症状の現れ方は、嘔吐を繰り返すうちに吐物に血液が混じる事から始まります。

繰り返す嘔吐後の吐血、吐・下血、下血、心窩部痛(しんかぶつう)(みぞおちあたりの痛み)、立ちくらみなどがあります。

痛みを伴う場合では、特発性食道破裂(とくはつせいしょくどうはれつ)(食道壁全層が破れたもの)の可能性があります。

出血量が多い場合は、ショック状態に陥ってしまい、出血量は平均1000ml前後から2000mlとされており、輸血が必要な場合は10〜50%と報告されています。

90%以上に吐血あるいは、下血を主訴とします。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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食道の構造と働き

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