膿胸(のうきょう)の治療

膿胸(のうきょう)の治療

「病気の大辞典」サイトの主旨

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膿胸(のうきょう)の治療

原因となる細菌に対して、感受性のある抗生物質の全身投与と胸腔ドレナージの両方が必要となります。

抗生物質は、点滴投与で広域ペニシリンや第2世代セフェム系の薬物を使用します。
しばしばアミノグリコシド系薬剤も併用することもあります。

胸腔ドレナージに使うチューブは、できるだけ太いものを使用します。
これは膿状の胸水のつまりをなくすためです。
チューブから直接抗生物質を注入したり、生理食塩水で胸腔内を洗浄したりします。

慢性膿胸においては、内科的治療のみで治癒させることが困難なため、多くは外科的治療が必要となります。
基質化して厚くなった胸膜の剥皮術(はくひじゅつ)や、膿胸腔を縮小、閉鎖するための胸郭形成術が行われます。

深呼吸や咳で胸痛が増悪し、発熱もあれば、早めに内科を受診しましょう。

呼吸器の基礎知識

呼吸を行う為に必要な臓器、酸素を取り込み二酸化炭素を排出する器官です。


呼吸器は外気と直接つながりがあり、鼻から肺までの器官。 大きく3つに分けわれ、気道・肺・胸郭(きょうかく)から構成されています。


気道は、鼻から、口、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、のどまでの上気道と、 のどから下へ向かう気管が肺の中で枝分かれし終末細気管支(しゅうまつさいきかんし)になるまでの下気道の2つに分かれます。


肺は、左右1つずつ。右側は、上葉・中葉・下葉に分かれ、左側は、上葉・下葉の2つのみになります。 肺の中は、空気の通り道となっている管状構造をした気道(気管支)と、 酸素の取り込みや二酸化炭素の排出をおこなう肺胞、さらに多くの血管で占められています。

左右の肺は、心臓と2本ずつの血管でそれぞれ結ばれており、それらは右肺動脈と右肺静脈・左肺動脈と左肺静脈といいます。


胸郭は、肺を保護、及び、収納する為の骨格。脊柱・肋骨・胸骨・肋間筋・胸膜などから構成されています。

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