食道狭窄(しょくどうきょうさく)の症状

食道狭窄(しょくどうきょうさく)の症状

「病気の大辞典」サイトの主旨

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食道狭窄(しょくどうきょうさく)の症状

この病気の症状の現れ方は、いずれの病態においても、食道狭窄によりつかえ感や、嚥下困難といった食物通過障害や体重の減少を訴えます。

食道がんにおいては、進行するにつれて胸・背部痛や反回神経浸潤(しんじゅん)による声帯麻痺が生じ、嗄声(させい)(しわがれ声)を訴えます。

また、食道がんの大動脈などへの浸潤や気管・気管支、穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)により、肺炎や出血を来すことがあります。

一方、アカラシアにおいては同様に食物がつかえる感じがあり、通過障害や嘔吐などが現れ始めます。
固形物よりも液体が通りにくく、緊張状態や冷水などの寒冷刺激で症状が増悪(ぞうあく)するなどといった特徴があるといわれています。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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