吻合部潰瘍(ふんごうぶかいよう)の原因

吻合部潰瘍(ふんごうぶかいよう)の原因

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吻合部潰瘍(ふんごうぶかいよう)の原因

吻合部潰瘍とは、一般に消化性潰瘍の術後に胃腸吻合部に発生した潰瘍のことをいいます。

胃切除後症候群の症状の一つで、さまざまな疾患で胃や十二指腸の手術後に、吻合した部分の周囲に潰瘍ができる疾患の事を指します。

女性よりも男性に多くみられる病気です。

原因は胃切除手術後の胃に胃酸の分泌がたくさんあることによるもので、胃切除範囲が十分でないときに多く起こります。

現代では、切除技術や医薬の進歩によって、ほとんどみられなくなってきました。

また、ピロリ菌の感染が原因で、吻合部潰瘍になるとの報告は受けておりません。

胃の構造と働きとは?

胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。

食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。


全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。

なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。

中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。

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