「病気の大辞典」サイトの主旨
病気には様々な症状があり、それぞれにそれぞれの原因や治療方法があります。
「病気の大辞典」ではそんな無数に存在する病気の症状・原因・治療方法などを、素人でもわかるように掲載しています。
聞いたことのある病気や、一度も聞いたことのない病気まで、ありとあらゆる病気の知識をまとめています。
胃アトニー自体はそれほど問題にしなくてもよいのですが、胃ガンや神経性食欲不振など、十分に識別する必要があるため、自覚症状がつづくようであれば精密検査を受けておくと安心です。
治療は食事療法が中心で、薬は2の次になります。
また、できるだけ神経を胃に集中させないようにし、適当に運動するほうがよいと言われます。
薬は胃の運動が低下しているので、緩下剤を用いたくなりますが、緩下剤は習慣性があり、これを飲まないと便通がつかなくなったりするので、できるだけ避けた方がよいでしょう。
胃アトニーは、日常生活に特に支障をきたすことはありませんが、胃の負担を軽くし、栄養を十分にとることがとても大切です。
アルコール類は少量にし、飲みすぎには注意しましょう。
胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。
食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。
全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。
なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。
中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。