「病気の大辞典」サイトの主旨
病気には様々な症状があり、それぞれにそれぞれの原因や治療方法があります。
「病気の大辞典」ではそんな無数に存在する病気の症状・原因・治療方法などを、素人でもわかるように掲載しています。
聞いたことのある病気や、一度も聞いたことのない病気まで、ありとあらゆる病気の知識をまとめています。
この病気の症状は、みぞおちの痛み、重苦しさなどが、空腹時に起こります。
食事をすると一時的に症状が軽くなります。
また十二指腸潰瘍部からの出血で、吐血や下血(真っ黒い便)がでます。
しかし、すべての十二指腸潰瘍の患者さんに上腹部痛が現れるわけでなく、20〜30%では痛みが出現しないこともあるので注意する必要があります。
病気が重症になり、球部の壁に穴があいてしまうと、気の遠くなるような強い腹痛が出現し、その後、ショック状態となります。
これを十二指腸の穿孔とよび、このような症状があらわれた場合には緊急に処置(手術)が必要です。
胃は消化管を成す管状の器官であり、入口と出口が狭く、途中がふくらんで袋状の構造になっています。
食道につながる入口付近を噴門部、十二指腸につながる出口付近を幽門部、それ以外の部位を胃体部と言います。
全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、 ふくらみが小さく逆に反った形になっている右側を小彎(しょうわん)と呼びます。
なお、胃底部と呼ばれているのは、胃の上部で噴門に近い部分のことで、 この名は、胃の外科手術を行うときに胃よりも下の部位から開腹するため、そこから見ると胃の中では一番奥に位置することからです。
中身がない状態では、内側の壁はひだを作り縮んでいる(容積は約50ミリリットル)が、 食後に食べ物でふくらんだ状態のときでは、腹部前面に張り出したのが感じられるぐらいに膨らみます (いわゆる「満腹」の状態では、容積は1.5から1.8リットル)。