食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の治療

食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の治療

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食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の治療

生検組織診によって、良性腫瘍と診断されたものの無症状の症例については、その多くが無治療で経過観察されます。

鎮痛薬を服用すれば症状は一時的に軽減しますが、完治を望むのであれば摘出手術が必要になります。

増大傾向のあるものや、確定診断が得られないものにおいては、切除術が行われます。

皮性腫瘍の場合やサイズが小さな症例では、内視鏡的切除術(ポリペクトミーまたは粘膜切除術)によって摘除します。

平滑筋腫のように粘膜下腫瘍の形態を示すものにおいては、小さなものでは内視鏡的に切除しますが、大きなものは開胸または胸腔鏡下での核出術を行います。

血管腫は、出血の危険性のある大きなものについては、内視鏡的硬化療法や外科的治療が行われます。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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