食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の症状

食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の症状

「病気の大辞典」サイトの主旨

病気には様々な症状があり、それぞれにそれぞれの原因や治療方法があります。
「病気の大辞典」ではそんな無数に存在する病気の症状・原因・治療方法などを、素人でもわかるように掲載しています。
聞いたことのある病気や、一度も聞いたことのない病気まで、ありとあらゆる病気の知識をまとめています。

「病気の大辞典」TOP 》》 食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の原因 》》 食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の症状

食道の良性腫瘍(しょくどうのりょうせいしゅよう)の症状

食道の良性腫瘍にはたくさんの種類がありますが、この病気の多くは無症状で経過します。

ほとんどは健診の上部消化管造影や内視鏡検査などで偶然発見されています。

また、剖検例で発見される場合もあります。

腫瘍が大きくなると、食道が細くなる食道狭窄をおこしてしまいます。
4〜5cmを超える大きな腫瘍の場合に、食道の一部が狭くなって食物が飲みこみにくくなり、嚥下(えんげ)困難、胸やけや圧迫感、痛みや不快感を伴います。

また、腫瘍の表面に潰瘍を形成して出血を来すものもあります。
血管腫も多くは無症状なのですが、時に大量出血をおこすこともあります。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

呼吸器の基礎知識

循環器の基礎知識

心臓の基礎知識

食道の構造と働き

胃の構造と働き