食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の治療

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の治療

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食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の治療

出血に対する治療がもっとも重要です。

現在の治療法の中心では内視鏡による治療で、食道静脈瘤硬化療法(EIS)と内視鏡的静脈瘤結紮(ELV)の2つの方法が行われています。

食道静脈瘤硬化療法とは、食道静脈瘤の内視鏡的治療法として広く普及しているものです。

内視鏡で静脈瘤を確認しながら、注射針と呼ばれる処置具を用いて、硬化剤を注入して静脈瘤を固める方法です。

内視鏡的静脈瘤結紮とは、食道静脈瘤を内視鏡で縛り、取り去る方法です。

EISに比べると、患者さんにとっても侵襲(しんしゅう)が少なく、簡便で安全性に優れているのですが、再発も多いとされています。

最近ではEISとEVLのメリットを生かしながら両方を併用する場合もあります。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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