食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の症状

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の症状

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食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)の症状

食道静脈瘤ができると、飲食物が飲み込みにくくなったり、胸のあたりに物がつかえているような感じがするというケースもみられますが、大半は、これといった症状は現れませんが、原因となる肝硬変の症状(手のひらが赤くなる、胸のあたりに血管が浮き出る、倦怠感、疲労感、黄疸(おうだん)など)がでます。

食道静脈瘤が破裂してしまうと、吐血が起こります。

吐血は突然起こるため、本人や周囲の人は動転してしまいがちですが、1リットル以上の大量出血を起こしてしまうと、ショック状態に陥って生命に関わるため、一刻も早く救急車を呼んで、応急処置を受けなければいけません。

また、吐血と同時に下血や黒色便がみられることもあります。

これらの症状が現れるようになったら、食道静脈瘤が発生している可能性があります。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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食道の構造と働き

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