食道炎の症状

食道炎の症状

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食道炎の症状

初期にはもたれ感や胸やけが起こります。

病状が進行して、中程度から重症になると飲み込み時(嚥下(えんげ)時)にしみる感じや、胸の痛みが起こり、吐血する場合もあります。

症状はあっても炎症の所見が見られないことがあることから、近年では胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅうしょう)と捉えられることが多いです。

食道炎の症状は、元来欧米に多い症例であったが、近年日本でも増加傾向が見られています。

ヘリコバクター・ピロリ菌の除去手術後、一時的にみられる場合がありますが、妊娠や肥満症によって発症する場合もあります。

腹圧を高める、腹筋を使うトレーニング等を積んでいる人も発症しやすいため、腹式呼吸を多用する歌手等に多くみられ、「歌手病」などと俗称される場合もあります。

食道の構造と働きとは?

人の食道は、成人で25〜30cmの長さがあります。


頸部(第6頸椎)で喉頭の後ろ側で始まり、胸部では気管支、 大動脈弓などの後ろを通り、横隔膜(食道裂孔)を突き抜けて腹部に至ります。

横隔膜の下(第11胸椎)で胃の噴門と繋がっており、食道には3箇所の生理的狭窄部があります。

咽頭との接合部、気管支の後ろを通る部位、そして横隔膜を抜ける部位で、食物がよくつまるのはこれらの箇所です。

食道の壁は、内腔側から粘膜、外膜、筋層と分けることができ、粘膜は、 口で咀嚼されたとはいえ、形をまだ保ったままの食物が通過することで傷つかないように、 力学的に強い重層扁平上皮で構成されているのです。


粘膜のすぐ下層にある多数の食道腺が粘膜の表面に粘液を分泌することで、食物の通りをよくする働きがあります。

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